遺族や親族は、ほぼ略式礼装となります。男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルなどが主流です。
急な出席など、礼装を揃えられない場合は、なるべく地味な服装を心がけます。また、服装だけでなく、貴金属など派手なものは控えます。
香典は表書きが宗教ごとに違います。仏式は御霊前、神式は玉串料、キリスト式は御花料とします。
不明な時は「御霊前」とすればどの宗教にも対応します。持参した香典は、受付の際に渡します。
どうしても参列できない場合は、お悔やみの手紙とともに現金書留での郵送、または他の参列者へ預ける場合もあります。お札を入れる際は、表側が中袋の裏側になるようにして向きを揃えます。新札は過去より「あらかじめ用意していた」という意味合いがあるので避けましょう。新札しかない場合は、折り目を付けて包むのがマナーです。
不祝儀袋の包み方は、中袋に現金を入れ外包みますが、左、右、下、上の順で外包みを被せるようにしましょう。
通夜、葬儀に参列する際は、時間に余裕をもって到着するようにします。遅れた場合は、案内係の指示に従って焼香をお待ちます。
通夜で遺族にお悔やみを述べる際は、手短に済ませます。葬儀と告別式の式中は遺族にお悔やみを述べてはいけません。目が合たら黙礼するにとどめます。遺族へのお悔やみの言葉は、手短で構いません。小さく低めの声で控えめに「ご愁傷様でございます」「この度は突然のことで」と述べれば弔意は伝わります。
焼香とは参列者の心身を清め、故人の冥福を祈るために行われます。
焼香には、「立礼焼香(立って行う)」、「座礼焼香(座って行う)」があります。
焼香の回数については宗派によって決められているものもありますが、基本的には1~3回で構いません。心を籠めて行います。
病院等で亡くなった場合は、医師より死亡診断書を受け取ります。
事故や変死などの場合には、医師より死体検案書を受け取ります。
同時に家族や親戚、葬儀社・寺院等に亡くなったことを連絡します。
病院や介護施設などで亡くなった場合には、必要な処置を施した後、自宅、もしくはご希望の安置施設へ寝台車で移送します。
自宅に安置する場合
安置する部屋に布団を用意します。
仏式では、ご遺体の頭部を北、もしくは西向きに寝かせ、手に数珠をかけ組ませます。
神式では、頭部を上座へ向けます。
※地域や宗派により違いがあります。
安置施設にあずける場合
近年では住宅事情等によって自宅での安置が減ってきています。
その場合は霊安設備のある斎場や葬儀会社などの安置施設に移送することも検討されます。
葬儀について参列者や規模、予算など予め決めておきましょう。
故人の霊を悼み慰め、家族や親戚、故人と親しかった方々で別れを惜しむのが通夜です。
現在、一般的に通夜と呼ばれ行われるのは、午後6時から1~2時間程の半通夜となります。
故人を”お別れ花”で飾る
告別式の後、祭壇に供えられた花を摘み、参列者や会葬者は”お別れ花”として棺の中に供え故人を飾ります。
出棺の際は遺族が挨拶する
出棺の際は、遺族代表の挨拶を喪主、親族代表のどちらかが行います。
葬儀委員長がいる場合の挨拶は、代表挨拶の前に行われます。
出棺時の挨拶と留意点
挨拶する人と故人の関係を伝え、故人が存命中にお世話になった方々への御礼を述べます。
そして故人の人柄を伝え、遺族への今後も変わらぬお付き合いのお願い。最後にまとめとご会葬頂いた事への謝辞を述べます。
遺族、親族の方は、挨拶者とともに一礼します。
拾骨について
用意されている箸を持ち、2人1組で1つの骨を掴んで骨壷に入れ、箸を次の組へ渡します。
喪主から遺族、近親者と縁の深い人から行います。
分骨について
遺骨の一部を分けることを分骨といいます。専用の骨壺や錦袋を用意して持ち帰えることができます。
納骨の際に分骨用埋葬証明書が必要になる場合もございます。
埋葬許可証について
役所に死亡届を提出することにより、火葬許可書が発行されます。
火葬許可書を火葬場へ提出し、火葬後、埋葬許可書を受け取ることができます。
初七日法要
近年では葬儀・告別式の当日に行う事が多くなっています。
法要の後、喪主の挨拶、献杯を行い精進落としの食事をふるまいます。
四十九日法要
故人が亡くなって四十九日目に行う法要が四十九日法要です。
この日より”忌明け”となります。四十九日法要に合わせて納骨を行うこともあります。